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【書評】『いま生きる「資本論」(著者:佐藤優 氏)』について。~資本論の土台は商品にあり~

資本主義を生きる私たちですが,「資本主義」という言葉の定義を正しく認識できているのかと聞かれると意外と自信がなく,投資家という立場で活動していくうえでも資本論を学ばなければならないのではないかという想いに駆り立てられることはないでしょうか。

今回はかなりヘビーな資本論に関する書籍として,新潮社から出版されている『いま生きる「資本論」』をご紹介させていただきます。

かの憂国のラスプーチンが執筆

著者の佐藤優氏について,ご存知の方も多いと思いますが,元外務省の外交官で鈴木宗男氏とも交友がある人物です。2002年に背任と偽計業務執行妨害容疑で東京地検特捜部に逮捕されるという珍しい経歴を持たれている方です。

漫画「憂国のラスプーチン 1 (ビッグコミックス)」の原作者でもあり,ロシア等の諸外国に関する知識の含有が深い方です。また,古典文学に通じていられるところがあり,今回紹介する書籍においても,古典文学の引用が多くあり知識量の多さに驚かされます。

資本論の土台に商品あり!

正直に申し上げまして,経済学に関する基礎知識が浅いため通読した結果として自分の考えを述べるまでには至りませんでした。

しかしながら,資本論の土台には「商品」という考え方があることを理解することができました。

資本主義の考え方の根底には「資本を増やすこと」があります。資本を増やすためには株や債券という「商品」を購入して,その商品の利息・売却時の差額を得ることが大切になっていきます。

これを資本家と労働者の関係で置き換えてみると,資本家は労働者の「労働力」と商品とみなして労働者にお金を支払います。逆に言えば,労働者は自己の労働力を商品化して資本家に売ることで生活費を得ているということです。

労働者の賃金の決まり方

資本論においては労働者の一カ月の賃金を以下のとおり決めていると定義しています。

1.一カ月の食費,服代,家賃,レジャーなどでストレスを発散させてエネルギーを蓄えるためのお金。

2.家族を養うお金。独身者であればパートナーを見つけるお金。(今でいう婚活費用)

3.技術革新に対応するための学習費用。

なるほど,上記3点の金額を積み上げれば確かに給与明細の手取り金額になると実感できます。

ここからが面白いのですが,現代の日本企業は労働者の賃金を増やす代わりに内部保留を行っており,労働者の賃金を上げないことで上記3点目の労働者の学習費用を賄おうとしないため,結果として労働力としての生産性・・・1年で揚げられる経常利益を増やすことができず,国際競争に負けてしまうという考え方に至ることができます。

内部保留は投資ではあるのですが,企業が労働力を購入している以上,労働者の賃金をあげなければ資本主義の「資本を増やす」という考え方に反してしまうということになります。

今後の資本主義社会を生きていくうえで

上記で資本家は労働力を買っていると書きましたが,これは資本を増やすために労働者を24時間働かせることは善であるという考え方に繋がります。これは恐ろしい考え方で資本家が「金を得るために労働者の命を買う」ということを意味します。

社会主義が崩壊しつつある現代では,今後も資本主義はなくならないと考えられますが,今後の社会を生きていくためには資本を増やす価値観とは別にお金を介在させない・・・資本論で言えば自分を商品としたときにお金を受け取らずお互いが無償で奉仕しあう関係を築けるグループに所属することにあるのではないかと思います。

労働力は商品ですが,自分の人生まで資本家に売らないように。資本家としては資本を増やすことは大切ですが,それだけでは勝ち負けの世界でフラストレーションがたまり,実は自分が満たされないことに気が付くように。これに気がつくのが資本論で述べたかったことではないかと推測します。

あなたの資産形成が上手くいくよう心よりお祈りいたします。
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